2025年04月11日(金) 18:00
桜花賞、皐月賞と同じ時期なので、かつてとは出走馬の色合いが変化し、最近6年間の勝ち馬のうち4頭までが重賞初挑戦馬。重賞好走馬は少なくなった。今年、ここまでに重賞で好走例があるのは、アドマイヤズーム(朝日杯FS1着)、コートアリシアン(新潟2歳S2着、クイーンC4着)の2頭だけ。いま、遅れて台頭しかかっている成長株の出世レースの色彩が濃い。
アドマイヤズーム(父モーリス)の勝った朝日杯FSは、翌週のアルマヴェローチェ(桜花賞の有力馬)の制した阪神JFの時計1分33秒4より0秒7も遅い勝ち時計だった。そこであまりレベルは高くないのではないか、という見方はある。だが、阪神JFのレース全体のバランスは「58秒5-上がり34秒9」だった。
一方、朝日杯FSのそれは「60秒4-上がり33秒7」。前半1000m通過に1秒9もの差があったので、レース上がりの差が示すように決してレベルが低いわけではない。
実際、朝日杯FSを0秒8差の3着だったランスオブカオス(父シルバーステート)は、4月5日の「チャーチルダウンズC」1600mを1分32秒2の快時計で快勝している。
この中間、長めから行って最終1ハロンを10秒台でフィニッシュする快調教を3回もこなしたアドマイヤズームは、朝日杯FS当時より確実に進歩している。父モーリスは4歳以降GI勝利6勝を中心に[9-2-0-0]だったやや遅咲きタイプ。母方もタフなタイプの多いファミリーなので、これから一段とスケールアップできるはずだ。断然の人気馬だがここで軽視する手はない。
好枠を引いた重賞好走馬コートアリシアン、前走のフィリーズレビューでは、インに詰まってほとんどレースをできずに10着のルージュラナキラ(当時1番人気)、モレイラ騎手騎乗のプリティディーヴァ本線に、調子を上げているイミグラントソング、ジェットマグナム、ルナルーチェットなどを抑えたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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