“予想家・小牧太”も絶好調! モレイラ騎手の「巧さの秘訣」をジョッキー目線で解説

2025年04月22日(火) 18:01

太論

▲騎手業も予想家業も好調の小牧太騎手(c)netkeiba

4月17日終了時点で、トータルの勝利数が70に到達した小牧騎手。「リーディングは意識していない」と言い続けてきた小牧騎手ですが、現時点で2位の廣瀬航騎手に10勝以上の差をつけていることもあり、「今年は狙わなアカンなと思い始めた」とのこと。ケガから復帰した吉村智洋騎手も猛然と追い上げているだけに、今後はますます名手たちの競演から目が離せません。

また小牧騎手は、桜花賞、皐月賞で連続的中を決めるなど、予想家としても絶好調。はたして小牧騎手の目に映るモレイラ騎手の巧さとは!?

(取材・構成=不破由妃子)

桜花賞、皐月賞と連続的中!「モレイラは怖いなぁと思ってたよ」

──先週の開催でもきっちり4勝。トータル70勝に到達しました。全国リーディングでも5位と健闘していますが、兵庫リーディングでは完全に頭ひとつ抜けましたね(2位の廣瀬航騎手が58勝)。

小牧 いやぁ、まだまだこれからや。とはいえ、今年は(リーディングを)狙わなアカンなと思い始めてきたよ。周りが応援してくれているのもわかっているしね。

──ぜひ狙ってください!

小牧 頑張ります(笑)。先週は4つ勝ったけど、苦しい競馬が多かったなぁ。勝つにしてもハナ勝ち、負けるにしてもハナ負け…。勝ったと思ったのに負けていたレースもあって、ちょっと悔しかった。どうにかならんかったんかって。

──確かに、ゴールした瞬間「どっち!?」というレースが多かったかも。でも、15日の3Rを勝ったヴィクトリーナイトは5馬身差の圧勝、同日6Rのグアラニアも4馬身差の逃げ切り。どちらも決定的な着差をつけての余裕の勝利でしたね。

小牧 グアラニアはメンバーに恵まれたところもあったけど、ヴィクトリーナイトは馬が強かったねぇ。所属の中塚厩舎の馬で、自分で調教をつけているもんやから、僕も自信満々に乗ったわ。そのあたりが地方競馬の楽しみのひとつやね。

──ヴィクトリーナイトには前走から騎乗されていますが、小牧さんが乗ったここ2戦は、いずれも上がり最速で2着、1着。調教で何か施しました?

小牧 いや、普通に乗ってるだけやで。ただ、最初に調教で乗ったときに、「これで走らんのはおかしいな」と思った。それくらい走りそうな馬やってん。案の定、いい競馬をしてくれてね。

──最後はほとんど追わずにして、後続がどんどん離れていきましたからね。

小牧 うん、強かった。今年で8歳やけど、あの馬はまだ上がり目があると思う。クラスが上がるけど、連勝できるかもしれんね。楽しみやで。

──続いては、「予想家・小牧太」の成績について(大阪スポーツにてコラムを連載中のほか、netkeibaTVでも注目馬をピックアップ)。桜花賞の〇(エンブロイダリー)-◎(アルマヴェローチェ)に続き、皐月賞も△(ミュージアムマイル)-◎(クロワデュノール)で的中。ミュージアムマイルは、「“この人”が怖い(笑)」と買いの根拠としてモレイラ騎手を挙げていましたが、その通りの結末になりましたね。

小牧 やっぱりや。やっぱりモレイラやった。クロワデュノールが勝つかと思ってたけど、モレイラは怖いなぁと思ってたよ。

太論

▲小牧騎手も絶賛のモレイラ騎手(撮影:下野雄規)

──小牧さんから見て、モレイラ騎手の巧さとは?・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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