【丹内祐次騎手】「40のオヤジたちを泣かせてみましょうか」 同期にとっても悲願のGI初制覇へ──マイネルエンペラーと挑む天皇賞(春)

2025年04月28日(月) 18:03

今週のFace

▲悲願のGIタイトルへ! 丹内騎手が思いを語る(撮影:下野雄規)

今日、競馬界の話題を席巻する“20期生”のひとり丹内祐次騎手が、天皇賞(春)にマイネルエンペラーとともに挑みます。

日経賞勝利後の“キリンさん”発言など、コメントでもファンを楽しませてくれる丹内騎手。今年はここまで、既にキャリアハイとなる重賞3勝を挙げています。その躍進の裏には同期の存在がありました。自身、同期にとっても悲願のGI制覇へ──。天皇賞(春)に向け意気込みを伺うと…「40のオヤジたちを泣かせてみましょうか」と“丹内節”で熱い想いを語ってくれました。

(取材・構成=不破由妃子)

“キリンさん”は「インタビューにも慣れてきたので…(笑)」

──小倉牝馬S(フェアエールング)、小倉大賞典(ロングラン)に続き、マイネルエンペラーで臨んだ日経賞で今年重賞3勝目。丹内さん、絶好調ですね。

丹内 今年は1月の小倉開催から流れがよくて。順調に勝つことができているので、気持ちにも余裕があって、すごくいいメンタルで乗れているなと思います。

──さて、今週末にはそのマイネルエンペラーで天皇賞(春)に挑むわけですが、同馬には前走の日経賞で初騎乗。戦前はどんなイメージを持っていましたか?

丹内 ちょっと決め手に欠けるというか、2、3着にはくるけど、勝ち切るのはなかなか難しいのかなぁという印象がありました。だから、依頼をいただいてから、勝ち切るためにはどういう競馬をしたらいいのかなって、ずっと考えてましたね。GIIですからね、相手も強いし。

──日経賞は、15頭立ての2番人気。スタートから出して行って、好位を取りにいきました。

丹内 乗りやすい馬だと聞いていたので、2500mという長い距離でも、ある程度ポジションを取りに行っても大丈夫なんだろうなと思って。実際、本当に乗りやすい馬で、折り合いという意味ではまったく問題がなかったです。でも、思ったより反応が渋くて…。なんていうんですかね、スッと動けないというか、思った以上にエンジンの掛かりが遅く感じました。

──3〜4コーナー中間で早めに動かして行きましたよね。初騎乗でしたが、丹内さんがそういった馬の特徴をとらえてのものなんだろうなと思って。

丹内 スタミナがありそうだったので、長くいい脚を使ってくれれば…という期待を込めて。まぁ追い出したあたりでは、勝てる手応えではなかったんですけど。あの時点では、まさか勝てるとは思ってなかったです。

──実際は丹内さんが期待した通り、長くいい脚を使って、最後にグイっともうひと伸び。しぶとさを生かし切ったレースでしたね。

丹内 基本、最後のラップは落ちるものですが、あの馬は最後まで一定の速さで走ってくれます。そのあたりは武器だと思います。

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▲マイネルエンペラーとのコンビで日経賞を制覇(撮影:下野雄規)

──そういえば、日経賞は“白ステッキマン”じゃなかった。なにか理由が?

丹内 あ〜、白ステッキね(笑)。長距離の芝では、あんまり使わないかも。今回はテン乗りだったので、どういう反応を見せるのかとか何もつかめていなかったし、長距離は折り合いが大事なので、あまり刺激を与えたくないというのもあります。

──あ、なるほど。視界にいつもと違う色が入ってくると、馬によっては反応してしまう。

丹内 そうです。そういうことです。

──そうやって使い分けているんですね。さらに、レース後のコメントもまた、話題になって。あの“キリンさん”は、咄嗟に出た言葉なんですか?・・・

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